北海道斜里郡小清水町
導入の背景
株式会社ライフシード様は北海道斜里郡小清水町から委託を受け、大規模災害に備えた通信網の構築・Ruijie Networks 屋外型無線LANアクセスポイントRG‑AP680‑CD(V3)と屋内無線LANアクセスポイントRG‑AP840‑I(V2)を採用し、Wi-Fiアクセスポイントのの整備(「OpenRoaming※1」「eduroam※2」対応)を実施しました。
Wi-Fiアクセスポイントの整備~高セキュアな「OpenRoaming」「eduroam」への接続を可能に~
通信網の整備に付随し、公衆無線LANとして自治体での導入・検証が進んでいる次世代公衆無線LANローミング基盤「OpenRoaming※1」(オープンローミング、Cityroam※3により提供)と学術無線LANローミング基盤「eduroam※2」(エデュローム)に対応した公衆無線LANサービスを防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」、道の駅はなやか小清水、ハイランド小清水キャンプ場など、6つの公共施設に導入しました。
Ruijie Networks屋内型無線LANアクセスポイントRG‑AP840‑I(V2)と屋外型無線LANアクセスポイントRG‑AP680‑CD(V3)の両方に設置することで、繋がりやすい環境を実現
選定の理由
株式会社ライフシード様がRuijie Networks屋外型無線LANアクセスポイントRG‑AP680‑CD(V3)と屋内型無線LANアクセスポイントRG‑AP840‑I(V2)の採用理由は下記となります。
● 充実した製品ラインアップ
Ruijieは充実したワイアレス製品ラインアップを持ち、今回の屋内と屋外両方設置要望に向いて導入しやすいメリットがあります。
● 屋外型は屋外環境に対応した堅牢な設計
RG‑AP680‑CD(V3)は防塵・防水規格のIP68等級であるため、液体の侵入をしっかり防ぎ、粉じんや砂埃も心配がありません。高レベルの雷保護素子を内蔵しているため、9kVのサージ電圧にも耐え、激しい雷雨の中でも、動作温度範囲は-40℃~65℃と幅広く、季節を問わず、安定して動作します。
● 次世代Wi-Fi 6技術による、最大2400Mbpsの高速通信
● ソフトウェア機能的な要望に応えるカスタマイズの開発力と柔軟な対応力
導入後の効果
OpenRoaming※1およびeduroam※3(以下OpenRoaming※1等 詳細は【参考】※1、2参照)によって通信を行うことで、なりすましアクセスポイント等の通信被害を心配することなく、安心して無線LAN通信を利用することができます。また、一度OpenRoaming※1等に接続を行うことで、その他の自治体や教育機関が提供するOpenRoaming※1等に自動で接続し、利用することが可能です。他の自治体においても、2023年に東京都がOpenRoaming※1対応の公衆無線LANの提供を開始するなど、利用者が簡単・安全に公衆無線LANを利用することができる仕組みは、ますます拡がりを見せています。
【参考】
※1 OpenRoamingとは
OpenRoamingは公衆無線LANの相互運用を実現する無線LANローミング基盤で、世界的な団体WBA(Wireless Broadband Alliance)によって開発され、普及が推進されています。これからの公衆無線LAN接続における業界標準として確立されているPasspoint (Hotspot 2.0)に従った基盤技術を使い、Google ID、Apple ID、Samsung ID、SIMカードなどのIDプロバイダと公衆無線LANの連携が可能となり、すべてのユーザーにシームレスで安全な公衆無線LANの利用を可能にします。
Passpointでは安全な無線LANをユーザー自身が注意深く選ぶ必要がありません。裏側で同じIDプロバイダと接続されていれば、SSIDが異なる場合でも、利用者が訪問先ごとにSSIDを選択することなく、端末が自動的にネットワーク接続されます。認証にはIEEE 802.1X(※3)が使われており、業界標準の高いセキュリティが提供されます。悪意ある者がなりすましアクセスポイントを設置した場合でも、利用者端末の誤接続を自動的に防ぎ、安全性を確保することができます。
※2 eduroamとは
eduroamは、大学などの高等教育機関や研究機関において、キャンパス・研究所の無線LAN環境の相互提供・利用を実現する、欧州のGÉANTで開発された学術無線LANローミング基盤です。日本国内においては国立情報学研究所が主体となり、eduroam JPの名称で運用されています。
eduroamの無線LAN環境はIEEE802.1Xに基づいて提供されています。参加機関の構成員は、自身が所属する機関のアカウントで、他の参加機関の無線LANも使用することができます。2027年5月17日現在、大学・研究機関等で国内の425機関、世界104か国(地域)以上が参加するeduroamは、キャンパス無線LANのデファクト・スタンダードとなっています。
また、キャンパス外でのeduroamサービスの提供も進められており、世界では空港や主要駅、市街地、博物館などの例があります。国内でも、複数の通信事業者によって、会議施設、カフェ、ショッピングモール、公園等で導入が開始されています。
※3 Cityroamとは
各種施設や市街地において安全で自動接続可能な公衆無線LANサービスを実現する、国内の無線LANローミング・フェデレーション(連合)です。WBA OpenRoamingの初期メンバーの一つでもあります。利用者はOpenRoamingに参加している世界中の事業者から無線接続用のプロファイルを入手でき、Cityroamの多くの基地局でも安全な自動接続で無線LANを利用できます。
導入企業様
株式会社ライフシード様
株式会社ライフシードは、国立情報学研究所(NII)が提供するeduroam JP(エデュローム ジェイピー)、および、Cityroamの参加企業です。eduroam、OpenRoamingに対応したWi-FiスポットをHakuba47ウィンタースポーツパーク、ホテル国際21で開催される学会、長野中央通り、長野市、松本市の飲食店等に提供しています。県外では、北海道斜里郡小清水町、東京都の大井ふ頭中央海浜公園、多摩消費生活センターの公衆無線LANの構築を行うなど、日本全国にサービスを展開しています。
株式会社ライフシードURL:
https://life-seed.co.jp/
株式会社ライフシード問い合わせ先:
https://life-seed.co.jp/contact/