ルーティングとルーティング設定の基本を学ぼう

時間:2022-12-02

みなさんはルーターの機能をすでに知っていても、具体的なルーティングの設定方法をそこまで知らない可能性があります。この文章では、ルーターやルーティングに詳しくない方のために、今さら聞けないルーティングとルーティング設定の基礎知識を紹介します。これくらい押さえていれば、万が一の障害時でも安心です。

 

1   ルーティングとは

1.1 ルーティングの仕組み

ルーティングとは、あるコンピューターから送信されたデータ (パケット) を目的のコンピューターに正しく転送するプロセスです。インターネットは複雑なネットワークで絡み合っているので、目的地にたどり着くには誘導してくれるシステムが必要です。ルーティングは、どのネットワークを介してデータを送信先のコンピューター/サーバーに送信できるかの正しい選択をします。

 

ルーターは、ルーティングテーブルに基づいてデータをルーティングします。ルーティングテーブルは経路制御表と理解してよいでしょう。メッセージに宛先IPアドレスが記載されているので、宛先IPアドレスが指定されている場合、どの経路をたどればよいでしょうかを判断します。

 

1.2 ルーティングの種類

ルーティングテーブルには、スタティックルーティング「Static Route」とダイナミックルーティング「Dynamic Route」のニ種類があります。メーカーによって細かい種類がありますが、ここでは大まかな二つのルーティングの枠組みとその設定について説明します。

 

スタティックルーティングとは静的ルーティングのことで、いつも決定済みのルートにルーティングします。各セグメントのネクストホップ(次に通過するルート)を静的に決定できるので、ルーター間のルーティング情報トラフィックが減少します。また、ネットワーク負荷が比較的低いというメリットもあります。

 

一方で、ダイナミックルーティングとは動的ルーティングのことで、ルータ間でいつもルート情報を交換し、最適なルーティングテーブルを常に更新するルーティングテーブルです。

 

2   ルーティング設定の方法

それぞれのルーティングテーブルには違うプロトコルがあり、設定方法もそれなりに違います。ここでは、ルーティング設定の基本的な手順を紹介します。

 

2.1 スタティックルーティングの設定手順

①VLANを作成し、VLAN にインターフェースを追加して、VLANIFインターフェースにIPアドレスを割り当てます。

②双方向のデータトラフィックでスタティックルーティングを設定します。

③ホストのIPアドレスとデフォルトゲートウェイを設定します。

 

2.2 ダイナミックルーティングの設定手順

①設定で使用するダイナミックルーティング要素を作成します。

②テキストエディターで、ファイアウォール、ファイアウォールクラスターまたは仮想ファイアウォール関連のダイナミックルーティング設定をします。

③ダイナミックルーティング設定をプレビューして、ルーティング設定が意図したとおりであることを確認します。

 

3 まとめ

ルーティングの仕組みと分類や、それぞれの基本的な設定手順について紹介しました。スタティックルーティングとダイナミックルーティングはそれぞれのメリットとデメリットがあり、設定方法もこういう特徴に応じて違っています。

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