電話回線を用いたインターネットとは?メリットとデメリットなども簡単に解説

時間:2024-02-28

インターネットに接続する方法として、電話回線を用いたインターネットが挙げられます。現在最も利用されている電話回線方式「ADSL/VDSL」を利用すると、料金が比較的に安い反面、通信速度が光回線などの回線より大幅に低下しているデメリットもあります。この記事では、「ADSL/VDSL」が代表する電話回線を使ったインターネットの特徴や、メリットとデメリットなどを簡単に紹介します。


1 電話回線を用いたインターネットとは

電話回線を用いたインターネットは、「アナログ回線」、「ISDN回線」、「ADSL/VDSL回線」の3種類があります。その中で、「アナログ回線」とは、アナログ回線にモデムを使用して、インターネットプロバイダーにダイヤルアップしてインターネットに接続する方法で、接続速度が遅いため現在ほどんど利用されていません。「ISDN回線」とは、ISDNと呼ばれるデジタル回線を利用してインターネットに接続する方法で、「アナログ回線」より通信速度を若干上げました。


一方で、現在もっとも使用されている「ADSL/VDSL回線」の両方が電話回線を使ってインターネットに接続するが、具体的な接続方式に差異があります。ADSLは自宅までのすべての回線をメタル電話回線を用いるのに対して、VDSLは自宅まで光回線、各部屋まで電話回線を用いる仕組みです。


2 電話回線を用いたインターネットを使うメリットとデメリット

前に紹介したように、電話回線を用いたインターネットには、おもに3種類があります。ここでは、現在最も利用されている「ADSL/VDSL回線」について、メリットとデメリットを解説します。


2.1 電話回線を用いたインターネットを使うメリット

ADSL回線の最大のメリットは、光回線やほかのインターネット回線に比べて料金が安いことです。光回線を利用する場合は、アパートタイプなら月額3,000円以上、アパートタイプなら月額5,000円以上の料金が必要になります。VDSL回線にする場合でも、光回線と同等な料金を支払う必要があります。しかし、ADSLの場合はそれの半額程度の2,000~3,000円しかかかりません。また、ADSLのカバレッジが広いのもメリットの一つです。ADSLでは、自宅まですべての回線が電話回線なので、電話があればどこでもインターネットに接続できます。


一方で、VDSL方式では、一部光回線を利用するため、通信速度がADSLより速いのがメリットです。ADSLは通常下り50Mbpsと上り5Mbps以上の速度に達せないのに対して、VDSLは下り100Mbpsと上り50~100Mbpsの速度まで上げられました。


2.2 電話回線を用いたインターネットを使うデメリット

「ADSL/VDSL回線」の最大なデメリットは、光回線など最新のインタネット回線と比べて通信速度が低下していることです。ADSLは言うまでもなく、一部光回線を採用しているVDSL方式(最大速度下り100Mbps、上り50~100Mbps)でも、光回線の最大速度1Gbpsと比べてかなり遅いです。これで、動画のストリーミングや、オンラインゲームなど利用者のニーズを満たすことが難しくなっています。


また、ADSL /VDSLではNTT基地局から遠すぎると、回線速度が遅くなり、インターネットのデータ通信がほぼ不可能になることもあります。そして、ADSL方式で利用される電話回線や設備が古いため、ケーブルの損傷などの問題が発生しやすくなり、接続に支障が出るリスクがあります。


3 固定電話回線を使ったADSLサービスの提供終了が決定

電話回線を使ったインターネットのデメリットを紹介した際に、ADSLは十数年も前の古い設備を利用するため、老朽化による接続不安定が発生しやすいことを説明しました。実は、これが原因の一つで、ADSLサービスの提供終了が決まりました。終了の理由は他に、加入者数の減少や、サービス維持が困難などがあります。


一部ADSLサービス提供業者は、2023年冒頭ですでにサービスを終了しましたが、十分な移行準備期間を確保するため、終了予定日を2025年1月31日まで延長した業者もいます。


VDSLについては、サービス終了が予定されていないが、速度やカバレッジなどが原因でほかのインターネット回線に置き換わることが予想できます。現在ADSL/ VDSLをご利用中で、インターネット回線が終了しても引き続き接続したい場合、またはより高速な通信を求める場合は、新しいインターネット回線への切り替えの準備を始める必要があります。


4 ADSLの提供終了後に乗り換えできる乗り換え先のおすすめ

乗り換え先を検討する際に、光回線が一番よくおすすめられるかもしれませんが、ADSL/ VDSLから乗り換えるといくつかの注意点があります。ADSL/ VDSLが配置されるマンション/アパート/ホテルは、設備が古いためLANケーブルや光回線の工事を実施ことは困難または不可能である上に、高い工事費用が必要になっています。また、インタネットに関してお客様から何かご要望がある際に、運用保守者が現場に行って問題解決しないといけないので、人件費と現場に行くまでの時間がかかります。


このような課題を抱えているにもかかわらず、できるだけ早く建物の電話回線をより持続可能で高速なインターネット回線と置き換えたい建物管理者に、Ruijie Networks Japan 株式会社の「G.hn 既設電話配線を利用した高速ネットワークソリューション」をおすすめします。


G.hnソリューションでは既存の電話配線を利用するので、屋内配線の工事をせずに電話線スイッチング装置を各部屋に置くだけで、即時に高速通信への切り替えが可能です。ソリューション導入後は、Single port最大レートが1 Gbps達することができ、FTTHと同等なスピートパフォーマンスを実現します。さらに、同ソリューションではRuijie 独自のJaCSクラウドサービスも利用可能なので、遠隔でネットワーク状況を確認したり、トラブルシューティングしたりなど、効率的に管理できます。
Ruijie Networks Japan 株式会社が提案した「G.hn 既設電話配線を利用した高速ネットワークソリューション」の詳細をご覧になりたい方は、特設サイトをアクセスしていただければ幸いです。

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