DNSサーバーとは、ネットワーク上のドメイン名と IP アドレスの変換ができるサーバーのことで、実はとても大事な役割を果たしています。DNSサーバーの仕組みにより、我々がWebサイトの閲覧や電子メールの使用が可能になっています。今回は、インターネットで不可欠なDNSサーバーの簡単な紹介と、DNSサーバーの設定、変更、確認する方法について紹介します。
1 DNSサーバーとは
DNSサーバーの「DNS」は「Domain Name System」の略で、名前通りドメイン名とIPアドレスを変換するメカニズムを提供するシステムです。DNSサーバーがなければ、Webサイトや電子メールなどは適切に機能しないので、インターネットを支える重要な技術の1つだと言えます。
コンピューターとネットワークデバイスは、インターネット上で互いの位置を特定しようとする場合、ドメイン名ではなくIPアドレスを使用する方がはるかに効率的で正確です。また、通常使用する英数字のドメイン名が、Web サイトやメールサーバーにアクセスするために使用するIPアドレスとは異なるため、ドメイン名と IP アドレスを関連付けて変換する必要があります。DNSサーバーに変換された情報を保存および提供することで、Webサイトやメールサービスを利用することができるようになります。
2 DNSサーバーの設定・変更と確認方法
2.1 DNSサーバーの設定・変更
DNSサーバーにエラーが発生しているなど何らかの理由で、DNSサーバーを設定したり、設定を変更したりしたい時に、以下の手順に従って操作することができます。
Windows10の場合
1. キーボードでWindowsキー[田]+「R」を押して、「ファイル名を指定して実行」の設定画面を開きます。そこで、「ncpa.cpl」を入力して「OK」を選択します。
2. 続いてネットワーク接続画面が開きます。有線LANに接続する場合は、「イーサネット」アイコンまたは「ローカルエリア接続」アイコンを選択し、無線LANに接続する場合は「Wi-Fi」アイコンまたは「ワイヤレス接続」アイコンを選択します。
3. 表示された画面で「プロパティ」→「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」の順で選択します。
4. [次のDNSサーバーのアドレスを使う]をオンにして、優先および代替DNS サーバーアドレスを入力してDNS サーバーの設定と変更ができます。DNS サーバーを自動設定に切り替えたい場合は、「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」をオンにすればいいです。
Macの場合
1. Appleメニューから「システム環境設定」を選択します。
2. 表示された画面で「ネットワーク」を選択します。
3. Wi-Fi接続状況が表示される画面で、「詳細」ボタンをクリックします。
4. 「DNS」タブをクリックして、DNS サーバーアドレスを入力します。自動設定に切り替えたい場合は、入力されたDNS サーバーアドレスを削除すれば自動設定に戻ります。
2.2 DNSサーバーの確認方法
DNSサーバーを設定しても、一般的に反映するまでに一定の時間がかかり、長い時は3日後に有効になることもあります。ここでは、DNSサーバーの設定が問題なく反映されているか確認する方法を説明します。 Windows10とMacのどちらでもコマンドが同じになります。
1. 「コマンドプロンプト」画面を開きます。
2. コマンドプロンプトで次のように入力します:
「nslookup www.example.com」(ホスト名がwww、ドメイン名がexample.comの場合)
3. 「アドレス」欄に表示されているIPアドレスが表示されます。設定前のIPアドレスが表示される場合は切り替えが完了していない、新しいIPアドレスが表示される場合は切り替え完了を意味します。
3 まとめ
ここまでは、DNS サーバーの基本的な概要と設定、変更および確認する方法を紹介しました。ただし、DNSサーバーサービスは、さまざまな企業によって提供されているため、設定方法が異なる場合もあります。新しいDNSサーバーを利用する場合、ご自身のドメイン名とIPアドレスをしっかりと把握していれば、設定は順調に進むはずです。この記事を通じて、DNS サーバーについての理解を深めてもらえば幸いです。