トランシーバーという言葉を初めて聞いていた人は少なくないでしょう。トランシーバーとは送信機と受信機の2つを一つの機器で利用できる無線機のことです。本稿では、トランシーバーの意味、そしてトランシーバーの仕組みについて解説しますので、トランシーバーに対する理解を深めたい人は、ぜひ目を通してみてください。
1トランシーバーとは
トランシーバーとは、データや信号の送受信を行うものです。送信機と受信機から発展したもので、送信機と受信機の機能を併せ持つ装置、機器、回路を指す。「TRX」と略称されることもある。単にトランシーバーと呼ぶ場合は、通常、電波で音声などを送受信できる無線通信機のことを指す。
携帯して屋外で無線通話を行う携帯型無線機をトランシーバーと呼ぶことが多いが、本来の意味は固定型も含め、電波を送受信できる機器全般を含む。電話と異なり、同じ周波数チャンネルで同時に送信できるのは1人だけなので、通常は受信モードで使用し、話したい人がケースの側面にある送信スイッチを押しながら話し、話し終わったらスイッチを離します(PTT:Push To Talk)。
2トランシーバー 仕組み
トランシーバーにはメリットとデメリットの両方があります。どちらもトランシーバーの仕組みに関係しています。携帯電話が中継器を介して通信するのに対し、トランシーバーは送信機からの音声を受信側のトランシーバーで直接受信します。
中継器がない分、比較的早く情報が伝わり、山間部でも2台間の電波が届く範囲であれば、通信が可能である。トランシーバーの電波は、400MHz帯を使用しています。この周波数の特徴として、障害物の影響を受けやすい。
3トランシーバ 規格
トランシーバーの種類は、距離や用途を選ぶ際に重要です。主な種類は以下の通りです。指定小電力トランシーバー、シンプレックス無線機、IP無線機。また、船舶用の国際VHFトランシーバーや、無線機の中で最も通話距離が長い衛星通信トランシーバーなどがある。以下、特定小電力トランシーバーについて説明します。
特定小電力トランシーバーは、「スペシャルリトル」と呼ばれることもあり、無線機の中で最も低価格なのが特徴です。トランシーバーの中で最もスペックが低く、伝送距離も限られていますが、全体的に安価であることが特徴です。また、予告なく使用できることも魅力のひとつです。当初、無線機は電波法に基づく届け出や認証が必要な場合が多かった。しかし、指定小電力トランシーバーは発する電波が弱いため、届け出を必要としない無線機器として電波法の特例とされています。
また、電池の消費量も比例して少なく、20時間以上連続使用できるほど低燃費な機種もあります。特定小電力トランシーバーは、主に限られた場所での使用に適しています。工事現場や店舗での通信などに使用すれば、特定小電力トランシーバーのデメリットである通信距離の短さは解消されるため、デメリットはありません。また、通信距離を伸ばす方法として中継器もありますので、ある程度通信距離を伸ばすことは難しくありません。特定小電力トランシーバーを選ぶときは、コストと使いやすさを重視しましょう。
まとめ