Wi-Fi信号を安定させるには、Wi-Fi中継器を利用するがおすすめです。Wi-Fi電波のカバレッジを拡大するだけではなく、同時接続可能端末数を増やすこともできるので、マンションやオフィス、ホテル、店舗など利用予定デバイス数が多い場合でも対応できます。今回の記事では、Wi-Fi中継器の基本から、設置するメリット、選ぶ際のポイントを紹介します。
1 Wi-Fi中継器とは
Wi-Fi中継器とは、簡単に言うとWi-Fiの信号を安定させる装置のことで、「ルーターブースター」または「Wi-Fiエクステンダー」と呼ばれることもあります。Wi-Fi中継器は、元のWi-Fi信号を増加または増幅することによって、モデムまたはルーターからのWi-Fiネットワークの受信可能範囲を拡張します。Wi-Fi中継器はWi-Fiルーターからの電波を安定させるためのもので、単体ではなんの機能も持ちません。自宅やオフィス、ホテル、店舗、屋外スペースなどWi-Fi信号が弱い場所で安定したインターネット接続を実現したい場合に、Wi-Fi中継器の利用がおすすめです。
2 Wi-Fi中継器を設置するメリット
Wi-Fi中継器はWi-Fiの電波を安定させる役割を果たす装置であることは、前の節で紹介しました。では、具体的にWi-Fi中継器を利用することでどんなメリットを得ることができますか？ここでは、その中の2つの主なメリットをご紹介します。
2.1 遮蔽物や距離による接続悪化を回避できる
ルーターと接続機器の間に遮蔽物がある場合や、接続機器がルーターから遠く離れる場合に、通信が不安定になりがちですが、Wi-Fiなら通信距離を伸ばすことができます。Wi-Fiの電波は比較的短い距離を移動するため、インターネットを利用するスペースが大きい場合、Wi-Fi信号が全体をカバーできない場合があります。また、ドアや壁などの遮蔽物が多い場合でもWi-Fiの信号が途中で弱まることがあります。しかし、Wi-Fi中継器を設置すると、Wi-Fi信号の送受信範囲を広げることが可能で、遮蔽物や距離による接続悪化を回避できるようになります。
2.2 回線渋滞を回避できる
ルーターには、同時に接続できるデバイスの数に制限があるため、大人数で多数のデバイスを同時に接続する際には回線渋滞につながることがあります。Wi-Fi回線の混雑を避けるために、Wi-Fi中継器を設置することによって改善できます。Wi-Fi中継器を増設すると、Wi-Fiの接続範囲が拡大するだけではなく、同時接続可能なデバイス数も増やすことができます。
3 Wi-Fi中継器の選び方
以上はWi-Fi中継器の基本や設置するメリットを紹介しました。ここで、Wi-Fi中継器を購入する前に知っておくべき３つのポイントも合わせて紹介しましょう。
3.1 設置方法
Wi-Fi中継器は設置方法で分類すると、コンセントに直接差し込む直挿し型と、設置場所を自由に選べる据え置き型の2種類があります。その中で、直挿し型はコンパクトなので、設置する空間が狭い場合におすすめです。一方で、据え置き型はより大きくて丈夫な構造を持っているため、設置する場所に気にしない場合に選択しても構いません。
3.2 対応するWi-Fi規格
Wi-Fi規格は、これまでに多数更新され、最近ではWi-Fi6までリリースされました。Wi-Fiの規格は世代ごとに対応する周波数帯域や最大通信速度が異なり、通信速度もそれなりに違います。Wi-Fiは世代が新しければ新しいほど速度が速くなります。たとえばWi-Fi5の最大通信速度が3.5Gbpsで、Wi-Fi６の場合はその2倍を超えた9.6Gbpsになります。高速な通信を獲得するためには、できれば新しいWi-Fi規格に対応するWi-Fi中継器を選ぶのがおすすめです。
3.3 WPSボタンの有無
Wi-Fi中継器にWPSボタンがあれば、ルーターと簡単に接続することができます。中継器のWPS ボタンを押してからルーターのWPSボタンを押すと、中継器は無線ネットワークの構成を自動的に受信し、SSIDやセキュリティ設定を手動で入力することなく接続できます。
4 まとめ
Wi-Fi中継器は、Wi-Fiネットワークのカバレッジを拡大でき、同時接続デバイス数が多い場合でも回線渋滞を回避できるなどのメリットがあります。ご自身が利用するネットワークの通信状況を改善したい方には、Wi-Fi中継器の利用がおすすめです。RuijieのWi-Fi中継器のおすすめもご覧ください。ただし、Wi-Fi中継器を選ぶ際に、自分に合ったモデルを探すのが重要です。ぜひ、今回の記事で紹介した内容に合わせて、最適なワイファイ中継器の選択にお役に立てば幸いです。
