Wi-Fi周波数とは?Wi-Fi規格との関係も解説しよう

時間:2023-05-18

無線でインターネットに接続する技術として我々の生活で不可欠なWi-Fiですが、実は対応するWi-Fi周波数によってインタネットの通信速度や特性が違う場合があります。また、このWi-Fi周波数は、これまでにリリースされた数あるWi-Fi規格とも関係を持っています。この記事では、Wi-Fi周波数をもっと理解していただくように、Wi-Fi規格との関係や、それぞれのWi-Fi周波数の特徴を簡単に解説しましょう。

 

1 Wi-Fi周波数とは

 

Wi-Fiの周波数、または周波数帯とは、無線通信に使用される電波の周波数範囲を示します。現在、Wi-Fi Alliance によって策定された複数の Wi-Fi規格は、2.4GHz、5GHz、60GHzという3つの周波数帯域を対応するようになっています。この中で、2.4GHzと5GHzは現在通用しているWi-Fi規格に対応する周波数となっています。この周波数の数値が高いほど、通信速度が速くなります。

 

2 Wi-Fi周波数とWi-Fi規格の関係

 

 

Wi-Fi規格は、電波干渉の少ない高速通信を可能にするために、常に開発、更新されてきました。その中で、現在広く使われているWi-Fi規格には「IEEE 802.11n(Wi-Fi4)」、「IEEE 802.11ac(Wi-Fi5)」、および「IEEE802.11ax(Wi-Fi6)」の3種類があり、2.4GHz周波数帯と5GHz周波数帯が使用されています。

 

Wi-Fi規格によっては、対応する周波数も違います。具体的には、「IEEE 802.11n(Wi-Fi4)」が2.4GHzと5GHzの両方に、「IEEE 802.11ac(Wi-Fi5)」が5GHzに、「IEEE802.11ax(Wi-Fi6)」が2.4GHzと5GHzの両方に対応しています。2.4GHzと5GHzの両方に対応するWi-Fi規格を利用する場合、通信状況によって自動的に周波数を切り替えることができます。

 

3 Wi-Fi周波数のそれぞれの特徴

 

前述のように、Wi-Fi周波数は、主に2.4GHzと5GHzがよく利用されています。では、両者の違いはどこにありますか?いかは、それぞれのWi-Fi周波数の特徴を紹介しましょう。

 

2.4GHzは比較的に障害物に強く、厚い壁にも信号を通過させることで屋外や構造が複雑な屋内でも使用できます。また、2.4GHzに対応するWi-Fiルーターが多く、安価で設置することができます。ただし多くの家電などでも使われる2.4GHzは電波干渉を受けやすい結果、通信が急に途切れることが発生することもあります。

 

一方で5GHzは、Wi-Fi専用の周波数帯なので、2.4GHzが使われる家電や機器がたくさんあっても電波干渉を受けにくく、より安定した通信環境を確保できます。ただし、5GHzは壁などの障害物で電波が減衰しやすいというデメリットがあり、持続的に安定した通信を求めるならWi-Fi機器を電波の届けやすい場所に置く必要があります。

 

4 まとめ

 

この記事では、Wi-Fi周波数およびそれがWi-Fi規格との関係を簡単に紹介しました。Wi-Fi規格によって、Wi-Fi周波数への対応も違う場合があることを紹介しました。そのなかで、2.4GHzと5GHzが最もよく利用されるWi-Fi周波数のことで、2.4GHzが障害物に強いが干渉を受けやすい、5GHzが干渉を受けにくいが比較的に障害物に弱いという特徴があります。Wi-Fi機器を購入する際に、ぜひご自身の利用状況と今回の記事で紹介したWi-Fi周波数の特徴に合わせて選別し、より快適なネットワーク環境を構築しましょう。

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