ネットワーク管理者必見のルーティングテーブルの見方

時間:2022-12-12

ルーティングテーブルの見方は、ネットワーク管理者にとってとても大事です。ルーティングテーブル、その周辺のネットワークのトポロジに関する情報が含まれるので、管理者はルートを構成するときにルーターの有効性を確認できます。ルーティングテーブルを表示すると、宛先のIPアドレス、サブネットマスク、ネクストホップあどれすなどが分かります。

 

1   ルーティングテーブルとは

ルーティングテーブルは、ルーティング処理時に参照されるルータに記録された経路情報です。例えば、あるネットワーク上の端末 A から別のネットワーク上の端末 B にデータを転送するとします。この場合の中継ルータは、端末 B が属するネットワークに到達するための経路、つまりルーティングテーブルからの経路を参照します。ルーティングには、スタティックルーティングとダイナミックルーティングの2つの追加方法があります。

 

スタティックルーティングとは、ネットワーク管理者があらかじめ接続するネットワークのアドレスを設定しておくルーティング方法です。一方、ダイナミックルーティングとは、ルーティングプロトコルを使って複数のルータの間で経路情報をやり取りし、ルーティングテーブル自動的に設定する方法です。ダイナミックルーティングは、ルートとトラフィック情報を自動的に交換するため、常に障害を回避することで接続を維持します。

 

2 ルーティングテーブルの見方

 

以上で、ルーティングテーブルの基本を解説しました。次に、ルーティングの各情報を確認するための、ルーティングテーブルの見方を紹介します。

 

2.1 ルーティングテーブルを表示する

ルーティングテーブルを表示するには次のステップに従ってください:

①    コマンドプロンプトを開きます。

②    「route print」を入力します。

③    Enterキーを押します。

④    アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、インターフェイス、およびメトリックなどの情報を確認します。

⑤    コマンドプロンプトを閉じてルーティングテーブルの確認を完了します。

 

2.2 確認できるルート情報

 

ルーティングテーブルを表示するとたくさんの情報が出てきますが、その中で重要な情報は以下の五個があります:

 

①  ルート登録方法を示すコード

ルートがルーティングテーブルに登録された方法を示すコードです。スタティックルーティングの場合は「S」と表示されます。ダイナミックルーティングの場合、コードはルーティングプロトコルによって異なります。

 

②  宛先経路とそのサブネットマスク

サブネットマスクは最長一致時に参照される、ネットワークアドレスの区切りを示す情報を指します。

 

③  メトリック

ダイナミックルーティングの宛先経路には複数のルートが混在しており、ここにあるメトリック値は最適なルートを選択する際に使われる値のことです。

 

④  ネクストホップアドレス

パケットを宛先ネットワークに転送する際、次に転送する隣接ルーターのIPアドレスのことです。

 

⑤  出力インターフェース

出力インターフェイスとは、受信パケットを宛先ネットワークに転送するときに使う規格です。

 

⑥  アドミニストレーティブディスタンス

ルーティングテーブルに同じプレフィックス長の宛先経路が複数ある場合は、このアドミニストレーティブディスタンス(AD)値が参照されます。AD値が小さいほうの宛先ルートがルーティングテーブルに追加されます。

 

3 まとめ

ルーティングテーブルを簡単に説明すると、ルーティング情報を示す経路表です。スタティックルーティングかダイナミックルーティングかによって、ルーティングテーブルの見方も異なります。そして、ルーティングテーブルでは、ルーティングに関する大切な情報がたくさん確認できます。

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