WLANとは何か?よく混同するLANとWANについてもご解説

時間:2023-02-10

ネットワークの種類を表す用語に英語表記が使われる場合は多いが、その中でよく見かけるWLANとは一体何を意味しますか?また、WLANと似ているのでよく混同される用語として、LANやWANも存在します。この記事では、ネットワーク用語の混乱を解消するために、WLAN、LAN、WANの意味や違いなどを解説します。

 

1   WLANとは

 

WLANとは「Wireless Local Area Network(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)」の略で、有線接続ではなく無線伝送に基づいてネットワークを形成します。WLAN は、二つ以上のコンピューターまたはその他のデバイスを相互接続し、家庭やキャンパス、またはオフィスビルなどの限られたエリア内で LANを形成する無線ネットワークです。現在広く利用されているWi-Fiも、最も代表的なWLANネットワークの方式の1種です。

 

2   LANとWANの違いとは

 

WLANとよく似ているネットワークの種類として、LANとWANがあります。これらの用語の混同を解消するために、LANとWANがそれぞれ何を意味するか、そしてお互いの違いについて説明します。

 

LANは「ローカルエリアネットワーク」の略で、ローカルエリア内(限られた範囲内)のネットワークを意味します。WLANもLANの一種です。一方でWANは「ワイドエリアネットワーク」の略で、広域ネットワーク全般を指します。WANを複数のLANの集合体だと理解すると分かりやすいです。

 

LANとWANの主な違いの一つは、ネットワークの接続範囲です。LANは通常、半径1キロメートル以内で接続できるのに対して、WANは投資額に基づいて接続範囲が数千キロメートルに達することもあります。また、LANのデータ転送速度もWANより速いです。もう一つ重要な相違点はセキュリティです。LANは限られたエリアで接続されるため、百万人規模が接続できるWANより攻撃などの不正行為を受けるリスクが低いと言えます。

 

3 LANとWANを構成する機器

 

LANとWANは異なるネットワークなので、それぞれを構成する機器も違います。これからは、LANとWANを構成するにはどんな機器が必要かを説明します。

 

3.1    LANを構成する機器

 

LANを構成する機器には、スイッチ、ルーターおよびハブがあります。スイッチとは、サーバーに接続されたデバイス間でデータパケットとネットワーク リソースの割り当てを管理しする機器です。ルーターとは、複数の異なるネットワークを相互接続し、データを中継する役割を持っているデバイスです。また、ハブとは、ルーターとコンピューターの間の仲介者として機能するデバイスで、複数のケーブルを接続するためのポートにより、ケーブル間で信号を送ることで相互通信を可能にします。

 

3.2    WANを構成する機器

 

WANを構成する機器には、DTEおよびDCEが挙げられます。DTEとは送信元または宛先として機能するデータ端末装置のことで、受信した信号を情報に変換し、受信した情報を再び信号へと再変換するという仕組みを持っています。。DTEは、多くの場合コンピューターなどの端末のことを指します。DCEとはデータ回線終端装置のことで、DTEとデータ通信網の間に設置され、信号の変換などができインターフェイス装置です。よくあるDCEの機器は、モデムや光回線終端装置などがあります。

 

4  まとめ

 

以上は、WLAN、LAN、WANについての簡単な概要と、LANとWANの相違点やそれぞれを構成する機器を紹介しました。LANは限定されたエリア内で形成されるネットワークのことで、WLANはLANの一種で無線で接続できます。また、LANとWANには、接続範囲や通信速度などの顕著な違いを持って、それぞれを構成する機器も異なります。

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