ローカル5GとWi-Fi 6の違いを明らかにする前に、先ずは両者の優劣を知る事が必要です。ローカル5Gはプライベートネットワークを構築することが長所ですが、Wi-Fi 6は、高速かつ省電力性に優れています。しかし、工場などで利用する場合には、両者の性能差が見えてきます。具体的には、以下の5つのポイントで解説します。
1通信の質
Wi-Fi 6は、通信の質が基本的に安定しています。だが、免許を必要としないため、電波干渉などの調整が難しいこともあります。その一方で、ローカル5GはWi-Fi 6と違い、免許周波数帯を使用しているので、通信の質が安定しています。それから、事前に電波干渉調整などを行うことため、より安定した品質を得ることができます。
2周波数帯
ローカル5Gの周波数帯は、4.6~4.9GHzと28.3~29.1GHzが割当てられていますが。 Wi-Fi 6は2.4GHz帯と5GHz帯が割当てられています。
3速度について
2020年時点では1~2Gps程度といわれているローカル5Gと違い、Wi-Fi 6は2020年時点では5Gbpsくらいといわれています。
4安全性について
ローカル5Gの場合、SIMカードによる認証のほか、APNとパスワードにより認証も同時に使われます。したがって、セキュリティはWi-Fiよりも強力だと言える。そして、ミリ波使用時はもともと電波が建物や敷地外に漏れにくいです。その一方、2.4GHz、5GHz帯の電波が敷地・建物の外にまで漏れる恐れがあるのはWi-Fi 6のディメリットです。
5電波の到達範囲
Wi-Fi 6の場合、2.4GHzのほうが遠くまで届き、障害物があっても回り込みやすい特徴がありますが、遠距離通信はできません。ローカル5GはWi-Fi 6と違い、見通しの良い環境では1台の基地局で広い範囲をカバー可能です。
ローカル5GとWi-Fi 6の違いは上記のとおりです。通信品質や安全性についてはローカル5GがWi-Fi 6を上回る面を有していますが、コスト面ではWi-Fi 6が有利です。ローカル5GとWi-Fi 6のどちらを決めるときは、上記の違いによって検討することをお勧めします。