FTTHというIT用語を聞いたことがありますか?実はこれが光回線の配線方式を表す用語で、FTTHの他にもFTTB、FTTC、FTTNの4つのモードに分けられます。2021年度のFTTHの契約数が3666万件を超え、現在でも需要が増加しています。通信速度の速さとテレワークの需要が続く等の原因が考えられます。
1 FTTHとは
FTTHとは「Fiber To The Home」の略で、光ファイバーを利用して家族向けの通信サービスを提供することを意味します。FTTHは複数の種類がある光回線の配線方式の1つで、ファイバーが伝わる距離によってFTTH、FTTB、FTTC、FTTNのどれかを指します。
FTTHは基地局から各家庭まで光ファイバーを敷設するケーブルシステムです。各家庭のONU(光回線終末装置)と光ファイバーで接続するため、他の方式に比べて通信速度が一番速いです。
2 FTTHの需要が増加する原因
長い目で見れば、FTTHはブロードバンド時代のトレンドなビジネスです。2001年に初めてFTTHサービスの商用化が開始され、現在は各大手通信会社を含む数ある会社がFTTHサービスを提供しています。FTTHの需要が増加している背後に、どんな原因が考えられるのでしょうか?
2.1 通信速度が速い
FTTHという配線方式は、基地局が光ファイバーで部屋に接続されるため、光ファイバーのように高速ではない他のケーブルへの接続が不要になります。光回線の他の配線方式を利用すると、途中で別のケーブルを使用するため、通信速度はFTTHのように最大通信速度に達せない可能性があります。
2.2 距離と電波から影響を受けない
光ファイバーのメリットは、基地局から遠く離れても通信速度を落とさことです。以前は電話回線(ADSLなど)が主流で、基地局を出ると通信速度が落ちてしまいましたが、光回線なら自宅の住所に関係なく高速通信が可能です。
そして、光回線で使用されるケーブルは、電波の影響を受けにくいため、通信状態が周囲の環境に左右されにくくなっています。FTTH用の光ファイバーケーブルを使えば、通信速度や画質の劣化が少なく、安定した通信で快適なネットワーク環境を楽しむことができます。
2.3 持続するテレワークへの需要
2020年度上期以降、新型コロナウイルスが原因で、在宅勤務やWeb会議の普及により、家庭やオフィスでのFTTHの導入が増加しています。今後、在宅勤務の需要は減少しているものの、FTTHのマーケットが依然として急成長を続けています。また、FTTH新規契約者の獲得への取り組み、モバイル市場で消費者が消費行動を変えようとする現象に対する予防なども市場拡大の要因となっています。
3 まとめ
光回線の配線には様々なモードがありますが、FTTHは光回線のメリットを活かしやすい配線方式です。最大通信速度が速い、基地局からの距離や電波の影響に関係なく快適なネットワーク環境が作られています。コロナ時代に伴い、多くの人が通信方式をシフトする中で、これからのFTTHサービスの市場パフォーマンスはどんどん良くなる見込みです。