WPAとは「Wi-Fi Protected Access」の略で、Wi-Fiの通信内容を暗号化する認証プログラムまたはセキュリティプロトコルのことを指します。Wi-Fiがよく利用され始めた1990年代後半から現在まで、Wi-Fi通信の内容を暗号化して傍受を防ぐために、WPAを含めていろいろな種類のセキュリティプロトコルが開発されました。
1 WPAとは
WPA (Wi-Fi Protected Access)とは、無線LANデバイスがWi-Fi Allianceという団体によって確立されたセキュリティプロトコルに準拠していることを示す認証プログラム、またはセキュリティプロトコルのことです。
物理的なケーブルを使って通信する有線LANとは異なり、無線LANは電波を受信できれば通信内容を簡単に盗み見ることができます。なので、無線LANを通じて安全な通信を行うためには、セキュリティプロトコルを利用して通信内容を秘匿するが必要があります。
2 WPAの種類と特徴
2.1 WPAの種類
無線LANが普及し始めた頃、セキュリティプロトコルとして WEP (Wired Equivalent Privacy) が策定されましたが、暗号が解読されやすいことが判明されたため、Wi-Fi Alliance は新しいセキュリティプロトコルとしてWPAを策定しました。その後、セキュリティを強化したWPA2とWPA3もリリースされました。どのWPAにも、個人用(Personal)と企業用(Enterprise)の二つのモードがあります。
2.2 それぞれのWPAの特徴
WPAはつまり、WEP で見つかった問題を改善して、改良されたものです。48 ビットの初期化ベクトルと 128 ビットの暗号鍵を持ち、通信中に一定量のデータを送受信するたびに暗号鍵が変化する TKIP (Temporal Key Integrity Protocol) と呼ばれる仕組みを持っています。暗号鍵を盗むのが困難になるようにしています。
WPA2はWPAの進化版ですが、最大の違いはセキュリティの強さです。WPA2はPSK(Pre-Shared Key)という複雑な仕組みを持つ事前共有キーとAES(Advanced Encryption Standard)という高度な暗号化技術を使用してさらに強化されます。
WPA3はWPA2に基づいていて、Wi-Fiセキュリティを簡素化する新機能を備えています。これらの機能には、最新のセキュリティ技術の搭載や、PMF (Protected Management Frames) の強制的な使用、過去のプロトコルに対する拒否などが含まれます。また、オープンネットワークの保護を強化し、公衆Wi-Fiにおいての攻撃に対する回復力を高めました。
3 無線LANのセキュリティプロトコルを選択する方法
まず、現在使用している無線LANセキュリティの種類を確認することが必要です。環境を把握することで、必要最小限のセキュリティを選択できます。無線 LANを使用する際、安全性の高い暗号化方式を使用することが大事です。使用するシーンによってWPAの選び方も異なるので、個別に説明しましょう。
3.1 家庭内の使用
家庭内で無線LANに接続する際に、WPA2が最適だと言えます。WPAはWEPをベースにしているため、完全な暗号化方式とは言えません。WPA3を利用するためにはルーターの買い替えが必要で、家庭内の使用なのでそこまで強くする必要はありません。
3.2 企業内の使用
多くの個人情報や機密情報の処理が必要とする企業にとって、一番良いのはWPA3-Enterpriseで、少なくともWPA2-Enterpriseが必要です。WPA2 は中間者攻撃に対して脆弱であり、WPA3 はその対策として SAE 鍵交換方式を使用してセキュリティ性を向上させました。今後、多くの企業がWPA3を採用することが予想できます。
4. WPA3対応のRuijie製品のおすすめ
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802.3af / 802.3at PoE受電をサポートし、デバイスはPoEスイッチから電力を供給して実行できます。部屋の電源にデバイスを接続する必要はないので、スペースを節約し、手間も省けます。
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