家庭内やオフィス内でWi-Fiに接続できる機器が増えているため、使用中のWi-Fiが途切れる原因と防止対策を真剣的に考える時代がやってきました。インターネット環境を整えたい方のために、考えられる原因と防止対策を以下にまとめてみました。
1 Wi-Fiはなぜ途切れる?
自宅のWi-Fiが途切れる原因はたくさんありますが、その中で主な理由は以下の5つあります。
1.1 接続端末が原因
スマートフォン、PC、ゲーム機などの接続端末に異常が発生した場合、Wi-Fiが効かなくなることもあります。故障ではなくても、端末のハードウェアまたはソフトウェアに一時的な問題が発生している可能性があります。
1.2 Wi-Fiルーターが原因
Wi-Fiルーターの開発は最新規格を中心に行っているため、機種が古く低スペックな場合だと、一時的な不具合が発生する場合もあります。これにより、これまで頼ってきた速度を十分に活用できなくなるだけでなく、最新のデバイスを使用していても、Wi-Fiルーターの規格が古いと接続が不安定になる可能性があります。
1.3 回線が原因
ご自宅に光回線などの固定回線があり、そこにWi-Fiルーターが接続されている場合は、回線自体に問題がある時もWi-Fiが途切れるかもしれません。この場合、Wi-Fiだけでなく、LANケーブルを用いた有線接続も不安定になるので、比較的切り分けやすいです。
1.4 通信環境が原因
Wi-Fi が途切れる原因で最も一般的なのは、Wi-Fi ルーターが本棚の後ろやキャビネットの中に置かれていると言われます。Wi-Fiルーターの設置場所や周囲の環境によっては、電波が十分に届かなかったり、電波干渉が発生する場合があります。
1.5 ルーター機能が二重化されている
ONU(光回線終端装置)は、固定回線契約時にレンタルします。このONUには既にルーター機能がある場合があり、ここでWi-Fiルーターを接続するとルーター機能が二重化されます。1つのネットワークに複数のルーター機能が存在すると、通信速度が遅くなったり不安定になったりします。
2 Wi-Fiの途切れを防止するには?
Wi-Fiが急に使えにくくなる時になって初めて原因を探すと、結論が出るまで時間がかかり、娯楽または仕事が中断されることもあります。なので、事前にWi-Fiの途切れを防止できる対策を取り入れておいたほうが最善です。
2.1 新しい規格対応のWi-Fiルーターを買い替える
Wi-Fiルーターはスマートフォンと同様に常に進化していて、1年以内に新しいモデルがたくさんリリースされる可能性もあります。そんなに頻繁に買い替えられる機種ではありませんが、古い機種をお使いの方は一度見直してみるのもいいかもしれません。
2.2 ルーターを電波が届きやすい場所に設置する
Wi-Fiルーターの電波は、360度全方向に放射状に広がるため、家の中央かつ床から1m~2mの高さのある場所に設置するのが理想的です。一方で、極力避けるべき置き場所もあります。電波が届きにくいので、テレビや家具の後ろ、部屋の隅に置かないてください。窓際や水槽などの水源の近くにも置かないほうがいいです。
2.3 メッシュWi-Fiを利用する
最近では、家庭内でメッシュWi-Fiを利用するケースが増えています。メッシュWi-Fiは、Wi-Fiネットワークをメッシュ状に家の隅々まで広げる技術です。メインに使うルーターと複数のサテライトルーターを使用して、メッシュ状のWi-Fi環境を作成します。少し費用はかかりますが、2階建ての一戸建てで全室Wi-Fiを使いたい場合はメッシュWi-Fiが便利です。
2.4 ルーターをブリッジモードに切り替える
Wi-Fiルーターにはルーターモードとブリッジモードの二つのモードがあって、ONUにルーター機能がある場合ルーターモードにすると二重ルーターになります。これの防止対策は、Wi-Fiルーターをブリッジ モードにすることです。具体的な切り替え方は機種によって異なりますので、お使いのマニュアルを参照してください。
3 まとめ
Wi-Fiが途切れる原因はたくさんあり、接続端末、Wi-Fiルーター、回線、設置場所などに原因がある可能性があります。可能な原因によって対処法が異なり、事前に防止対策を取ることもおすすめします。ルーターがご家庭に合わなければ、心地よいインターネット環境を作ることはできません。Wi-Fiについて理解を深め、「インターネットに全然つながらない」や「通信速度がとてつもなく遅い」などの不満を解消できる通信環境を整えてみませんか?