無線LANと有線LANの違いはなんでしょ。両者はどちらもパソコンやルーターなどの機器を接続してネットワークを形成する方法です。普段の業務ではあまり意識することはありませんが、ほとんどのオフィスや家庭には、Wi-Fiや有線LANで複数の機器が接続された小規模なLANがあります。今回は無線LANと有線LANの違いを詳しく解説します。
1無線LANとは
Wi-Fiとは、無線を使ってネットワークに接続する技術に対して、業界団体が定めたブランド名です。一方、無線LANはWi-Fiよりも広い意味を含む言葉ですが、現在ではほぼ同じ意味で使われています。Wi-Fiという名称には、業界で統一された規格に則っており、ユーザーがメーカーや製品の違いを気にすることなくWi-Fiを利用できることを意味しています。Wi-Fiルーターなどのネットワーク機器は、有線LANでインターネットに接続し、さらに光ファイバーなどのインターネット回線に接続して使用します。
2有線LANとは
有線LANとは、文字通り「線」や「ケーブル」を使ってネットワークに接続する方法です。このケーブルは、LANケーブルまたはイーサネットケーブルと呼ばれています。自宅でWi-Fiを利用する場合、光回線に接続するための機器(ホームゲートウェイ、ONUなど)とWi-FiルーターをLANケーブルで接続する必要があります。オフィスにWi-Fiを導入する場合、基幹ネットワークから各フロアや会議室までの有線LANと、フロアや会議室用のWi-Fiルーターやアクセスポイントを用意する必要があります。
デスクトップパソコンや大型プリンターもLANケーブルで接続されることが多い。ノートパソコンやタブレット端末を使う場合、インターネット接続はWi-Fi(無線LAN)が主流ですが、ミッションクリティカルなネットワークでは有線LANがまだまだ現役です。
3無線LANと有線LANの違いとは
無線LANと有線LANの違いは、物理的な違い以外に、使い勝手も大きく異なります。Wi-Fiは、無線が届く範囲であれば、場所を気にせずどこでも使うことができます。オフィスでも、Wi-Fiがあればノートパソコンを持って歩き回り、自分のデスク、会議室、共有スペースなど好きな場所で仕事ができます。
一方、有線LANは、ケーブルを接続する必要があるため、制約が生じることがあります。ケーブルを別の場所に配置すれば、オフィス内を移動することができますが、オフィスのどこにでもケーブルが出現してしまい、雑然とした印象を与えてしまいます。また、Wi-Fiは外出先でも簡単にインターネットに接続することができます。カフェなどではWi-Fiが利用でき、モバイルルーターとノートパソコン間でもWi-Fiが利用され、どこからでも簡単にインターネットにアクセスできる環境が整っています。