次世代通信規格「Wi-Fi7」の正体とメリットを徹底解説しよう

時間:2023-02-23

Wi-Fi7とは次世代のWi-Fi規格で、IEEE 802.11タスクグループが新しく策定した「IEEE 802.11be」という表記に対応しています[微软用户1] [M帐2] 日本では現段階でWi-Fi 6Eが実用化されましたが、新たなWi-Fi規格と新機能にも注目を集めてきました。Wi-Fi6や従来のWi-Fi規格に比べてWi-Fi7の速度が向上し、いくつか改善点もあります。この記事では、Wi-Fi7の概要および主なメリットについて紹介します。


 1   Wi-Fi7とは

 

Wi-Fi7とは、最新のWi-Fi規格で、IEEE 802.11be Extremely High Throughput(EHT)としても知られています。理論上の最大通信速度が46Gbpsで、Wi-Fi6の4.8倍と言われています。Wi-Fi7に最大通信速度に注目が集まっていますが、レイテンシーやジッターなどにも大きな改善が行われました。

 

Wi-Fi6は世界中で増え続けるデバイスをサポートしてきましたが、繰り返し負荷や通信の遅延などの問題もあります。Wi-Fi7は320MHz、4096-QAM、Multi-RU、および Multi-Link 操作を使用し、これらの問題を解決できるようデザインされています。

 

2   Wi-Fi7のメリット

 

2.1     通信速度の向上

以前の規格と比べて、Wi-Fi7の最も顕著な改善の一つは通信速度です。Wi-Fi6の開発に当たって速度よりも効率がより重視されたのに対し、Wi-Fi7はより高いスループットを目的とされ、古いWi-Fi規格より480%高くなります。

 

また、従来のWi-Fi6/6Eでは、一度に通信できる周波数帯域は最大160MHzで、Wi-Fi7の場合は2倍の320MHz(16ch)になります。帯域幅が広いほど、一度に送信できるデータが多くなり、通信速度もそれなりに速くなります。これらの改善でWi-Fi7の最大通信速度がWi-Fi6の4.8倍の46Gbpsに達することができ、オフィスやマンションでより優れたオンライン体験を楽しむことができます。

 

2.2 変調効率が高くなった

Wi-Fi7で行われたもう一つの改善が直交振幅変調(QAM)です。QAMは、高周波数でデータを送受信するための変調方式です。QAMの数値が高いほど、信号間の距離が短くなり、より多くの情報を送信できます。Wi-Fi6は1024QAMを採用しているのに対して、Wi-Fi7は4096QAMに対応できるように設計され、変調効率が大幅に向上されています。

 

2.3 低遅延で安定した接続が可能

Wi-Fi7で最も期待される機能として、マルチリンクオペレーション(MLO)が挙げられます。以前のWi-Fi規格では、複数のデバイスを同時接続する際に、1つの周波数帯域しか利用できませんでした。MLO技術を適用すると、複数の周波数帯を同時に利用できるようになり、通信の遅延を減少することができます。Wi-Fi7に対応するルーターを使用すると、安定した接続と低遅延を維持しながら、輻輳やその他の障害を考慮せずに最適なチャネルでデータを送信できます。

 

3  Ruijie初のWi-Fi7無線アクセスポイントのご紹介

 

2022年10月にドバイで開催されたGITEX Globalでは、Ruijieが初のWi-Fi7無線アクセスポイントRG-AP9860を発表しました。変調効率の高い4096QAM変調方式を採用し、周波数帯域幅が160MHzから320MHzに拡張することにより、理論上19.31Gbpsの最大速度を達成できます。

 

また、製品に搭載された無指向性アンテナにより、信号強度とカバレッジ距離を改善し、360°の範囲内で信号を強化できます。アンテナは5Gおよび6G帯域をカバーし、将来の帯域切り替えやその他の新機能に柔軟に対応できるように設計されています。また、新しいWi-Fi7無線アクセスポイントでは、リアルタイムでデータとネットワークの可視化管理も可能になっています。

 

Ruijieが初のWi-Fi7無線アクセスポイントRG-AP9860は次世代のWi-Fi機器として、近い将来にネットワーク体験を大幅に改善することが期待されています。

 

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